放課後の生活時間調査

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第1部 学年別や性別にみる生活時間と意識/第2章 自由時間の使い方にみる男女の違い
2.自由時間の活動

図2−1は自由時間活動の合計時間(1日あたりの平均時間)を学校段階別・性別に示したものである。小学生よりも習い事・学習塾・部活動・アルバイトによる拘束時間が長い中・高校生のほうが自由時間活動の時間が長くなっている。中・高校生は小学生よりも睡眠時間が短いため、その分が自由時間活動にあてられていると考えることができるだろう。

また、予想されるように、男子よりも女子の合計時間のほうが長い。その差は学校段階ごとに拡大しており、小学生では10分、中学生では41分、高校生では51分となっている。中学生と高校生では統計的にも有意な差があり(ともに0.1%水準)、学校段階が上がるにつれて自由時間活動の男女差が大きくなっていることがわかる。

これを7倍にした数値を1週間あたりとみなせば、自由時間活動の男女差は、小学生1時間10分、中学生4時間47分、高校生5時間57分となる。これは表2−1の男女差よりもかなり大きい。女子は、音楽を聴きながら本を読んだり、習い事・学習塾・部活動・アルバイトの時間を少なくしたりすることによって、自由時間活動の時間を確保しているとみなすことができる。

図2-1:自由時間活動の合計時間(1日あたりの平均時間、学校段階別・性別)

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