母子二人三脚で挑んだ息子の私立中高一貫校受験について書いたウェブサイトが反響を呼び、『偏差値30からの中学受験合格記』(学研)という本を出版しました。息子が大学2年生になった現在も、私立中学を取材して情報発信したり、子どもの受験を控えた保護者の相談に乗ったりするブログを書いています。
息子は一浪して大学に入りましたが、志望校選びは思い出したくもないほど大変でした。大学案内やウェブサイトを見てもまったく内容が理解できず、大学のイメージすら描けない中で、どうやって選んだらいいか困り果てたのです。
私が知る限り、私立高校の多くは大学受験の面倒見が悪く、ある程度興味・関心が明確な生徒でないとついていけないような進路指導をしています。息子は将来何をやりたいか自分でもよくわからず、反抗期で親子の会話も成立しなかったので、私が勝手に大学の情報を集めました。
とりあえず、候補になりそうな大学のウェブサイトで学部や学科の紹介を読みましたが、「リベラルアーツって何?JABEE?学群制?ヒューマンスキル?ITプランナー?」という具合で、ちんぷんかんぷん。それぞれ簡単な説明はありますが、そこでまた芋づる式に専門用語が登場し、そのうち老眼で疲れて読むのをやめてしまいます。
大学案内も、「こんなに分厚くてきれいな言葉がいっぱいなのに、何も情報がない」というのが正直な感想。大学の素人が読むという前提で、もっとかみ砕いて説明できないものでしょうか。1冊で全部を伝えようとせず、内容ごとに分冊にする工夫なども必要だと思います。
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