特集 全入時代シフトで成功させる大学ブランディング

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
  PAGE 6/49 前ページ 次ページ

シーズの提供から教育での連携へ 〜企業との関係〜

 立命館大学では、研究成果を産業界や地域社会に還元することが大学の使命と考え、1995年にリエゾンオフィスを設置、早くから産学官連携に取り組んできた。
 リエゾンオフィスが大学のシーズと企業・行政のニーズを結び付け、ベンチャー企業の立ち上げや研究成果の産業化が次々と実現した。研究開発費を抑えたい企業にとって、大学の知的資産を活用するメリットは大きく、産業界における立命館大学のプレゼンスを高めることにつながった。委託研究・共同研究による資金確保は、学納金依存型財政の改善にもつながる。大学と企業の双方にメリットのある連携により、「Win−Win」の関係を築いたわけだ。
 リエゾンオフィスを通じた企業との交流は、教育にも波及している。2005年度にびわこ・くさつキャンパス(BKC)で始まった「産学協同アントレプレナー教育プログラム」は、企業によるコンソーシアムの支援を受ける。企業は講師を派遣したり、インターンシップ生を受け入れたりして、プログラムを支える。山本次長は「一緒に学生を育てていくという、新しい産学官連携の形ができつつある」と述べる。


  PAGE 6/49 前ページ 次ページ
目次へもどる
大学・短大向けトップへ