■進路支援に対する関心は?
進路支援制度について、必ずしもすべての生徒が重視しているわけではない。ただ、一部の生徒は、大学選択基準の一つとして重視し、詳しく調べている。
生徒以上に保護者が熱心に情報を集めることもある。近年、保護者の影響力は強まっていて、進路支援に対する熱意が、生徒の意識に影響することもあるのではないか。
■大学からの情報は充実しているか
大学からの情報提供は確実に増えており、生徒の関心も高まっている。情報源は主にインターネットだ。
しかし、どんなに支援体制が充実していても、それを実際に活用し、資格取得や就職に結び付けられるかどうかは、本人次第だ。生徒が支援体制にどの程度期待しているのかは分からない。現時点で、一生懸命調べている生徒ほど、支援制度を熱心に活用するだろう。
■進路支援制度に望むことは?
どの大学も進路支援に力を入れており、大学間でそれほど差がないのではないかと思う。卒業生がどれだけ資格を取得しているのか、自分の行きたいと思っている分野に就職しているのかが、志望校選びの重要な指標になるのではないか。そのためには、大学からの情報提供が今以上に充実することが望まれる。
近年は、資格取得者数などを前面に出す大学が増えている。大学が専門学校化しているのかもしれない。時代のニーズに合わせて努力していると思うが、その大学で何を学べるのかといった教育の中身を、もっとアピールしてほしい。
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