つなぐ 高校・大学

小山  茂

大阪府・私立啓光学園中学校・高校
進路指導部長

森田崇弘教諭


大阪府・私立啓光学園高校

2006年に創立49周年を迎えた、大阪府枚方市にある私立の中高一貫校。2006年度入試では国公立大学に30人、私立大学には関関同立を中心に延べ408人が合格。

Between(株)進研アドが発刊する高等教育のオピニオン情報誌
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制度を生かせるかどうかは本人次第

■進路支援に対する関心は?
 進路支援制度について、必ずしもすべての生徒が重視しているわけではない。ただ、一部の生徒は、大学選択基準の一つとして重視し、詳しく調べている。
 生徒以上に保護者が熱心に情報を集めることもある。近年、保護者の影響力は強まっていて、進路支援に対する熱意が、生徒の意識に影響することもあるのではないか。

■大学からの情報は充実しているか
 大学からの情報提供は確実に増えており、生徒の関心も高まっている。情報源は主にインターネットだ。
 しかし、どんなに支援体制が充実していても、それを実際に活用し、資格取得や就職に結び付けられるかどうかは、本人次第だ。生徒が支援体制にどの程度期待しているのかは分からない。現時点で、一生懸命調べている生徒ほど、支援制度を熱心に活用するだろう。

■進路支援制度に望むことは?
 どの大学も進路支援に力を入れており、大学間でそれほど差がないのではないかと思う。卒業生がどれだけ資格を取得しているのか、自分の行きたいと思っている分野に就職しているのかが、志望校選びの重要な指標になるのではないか。そのためには、大学からの情報提供が今以上に充実することが望まれる。
 近年は、資格取得者数などを前面に出す大学が増えている。大学が専門学校化しているのかもしれない。時代のニーズに合わせて努力していると思うが、その大学で何を学べるのかといった教育の中身を、もっとアピールしてほしい。

図表


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