一方、「適応」「不適応」において、高校の成績、居住形態、入試形態、性別等での有意差は見られなかった。
「これは、どのような背景の学生にも不適応が起こりうる可能性があることを示している。これらの結果から、社会面においては、初年次の適応に持続性があることが分かり、早い段階での効果のある支援によってこの適応を促すことができるといえよう」と濱名学長は分析する。
「私個人としては、最初の2カ月が勝負と考える。4月の段階で『入学してよかった』『大学生活への期待』などの肯定的な感情を喚起するよう、まず対人関係づくりを手厚くサポートし、それに伴い学習面の適応を促すことが重要なポイントだ」
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