「英語教育センター」は、情報発信にも熱心に取り組む。2006年１月から始めた学生向け情報紙『English Education Center NEWSLETTER』を発行し、教員の紹介、学生が書いたエッセイなどをすべて英語で掲載している。将来的には学生参加型の媒体にすることも検討している。
　高校や受験生に向けての大学説明会、愛媛県全高校の英語教員の研修など、あらゆる機会を通じて、大学における英語教育の現状や同大学の取り組みを紹介するように努めている。高校からの施設見学や授業見学なども可能な限り受け入れている。愛媛大学は、地域に根差した国立大学であり、まず地元の高校教員、高校生に理解してもらうことが先決という認識の下、こうした地道な努力を積み重ねてきた。その結果、大学教育に強い関心を持つ県内の高校教員を中心に、同大学が英語教育改革に取り組む姿勢とその斬新な教育内容は、少しずつ認知されてきているという。
　「広報活動は押しつけになってはいけない。一番の理想は、卒業生が口コミで良い教育を受けたと伝えてくれることだ。そのためにも、目の前にいる学生の力を伸ばすことが大切だと考え、今後も学生にとって魅力的な授業を展開していきたい」（折本教授）