乳幼児・子育て研究

調査・研究データ

幼児期の家庭教育国際調査【2018年】

関連タグ: 保護者 研究者 教員 メディア

クリップする

報告書を一括ダウンロードする。

≫PDFダウンロード

GET ADOBE READER

※内容をご確認いただくためにはAdobe Readerが必要です。

調査の背景

グローバル化やIT化など、国際的に社会環境の変化が加速する中で、既存の知識を身につけるだけでなく、環境に柔軟に適応し、学び続け、課題を解決しようとする姿勢や力が必要と考えられるようになっています。そして、そのような力を幼児期から育むことの重要性が、世界的に注目されています。
ベネッセ教育総合研究所では、この姿勢や力を《学びに向かう力》として、2012年より、年少期から毎年、縦断調査を行ってきました。そのなかで、《学びに向かう力(非認知的スキル)》の形成のプロセスと、《生活習慣》や、《文字・数・思考(認知的スキル)》の相互影響の様子、保護者のかかわりの影響について明らかにしてきました。
2017年、研究対象を国外に広げ、社会文化的に異なる環境に暮らす幼児の《学びに向かう力》の発達状況と保護者のかかわりを把握することを目的に、日本・中国・インドネシア・フィンランドで調査を行いました。尺度は、2012年の国内調査(「幼児期から小学生の家庭教育調査」)で設計したものを、各国の文化・習慣に合うように留意しながら翻訳し、使用しました。また、幼児期の家庭での教育・養育の実態や、保護者の教育・育児意識も合わせて調査し、背景となる環境や意識の違いや共通点を把握しました。いずれの国も、各国の子どもたちが小学校に入学する月の1~3ヶ月前に時期を合わせて調査を行いました。

調査概要

調査テーマ
●社会文化的に異なる4か国の《学びに向かう力》の育ちと、
  母親のかかわりの関連について、各国の特徴と共通点を明らかにする。

●母親の教育や育児に関する意識、教育・育児環境について、
  各国の特徴と共通点を把握する。


 


調査企画・分析メンバー

 

〔全体・国内調査〕

  • 無藤隆 (白梅学園大学大学院特任教授)
  • 秋田喜代美 (東京大学大学院教授)
  • 一見真理子(国立教育政策研究所総括研究官)
  • 榊原洋一(お茶の水女子大学名誉教授、チャイルド・リサーチ・ネット所長)
  • 荒牧美佐子(目白大学准教授)

 

〔中国調査〕

  • 朱家雄(華東師範大学名誉教授)
  • 周念麗(華東師範大学教授)

 

〔インドネシア調査〕

  • Sofia Hartati(ジャカルタ国立大学教授)

 

〔フィンランド調査〕

  • Risto Hotulainen  (ヘルシンキ大学准教授)
  • Sirkku Kupiainen (ヘルシンキ大学 Centre for Educational Assessment 特別顧問)

 

〔分析〕

  • 木村治生(ベネッセ教育総合研究所 主席研究員)
  • 高岡純子(同研究所 主席研究員)
  • 持田聖子(同研究所 主任研究員)
  • 真田美恵子(同研究所 主任研究員)
  • 久保木有希子(同研究所 研究員 ~2017年度)
  • 田村徳子(同研究所 特任研究員)
  • *所属、肩書きは2018年7月時点のものです。
 

速報版レポート

トピック別に主な調査結果と4か国の監修者による解説をまとめています(全28ページ)。

全体                                              PDFダウンロード
 中国語版(Chinese version)                                            中国語版はこちらから
 英語版(English version)                                                  英語版はこちらから


調査概要・各国の教育制度・
基本属性・各国の子どもの生活・母親の子育て意識サマリー

PDFダウンロード

第1章 幼児の生活

PDFダウンロード

第2章 母親の教育・子育てについての意識

PDFダウンロード

第3章 幼児期の「学びに向かう力」と母親のかかわり

PDFダウンロード

調査結果から見えてきたこと

国際調査からみえる日本の母親の特徴
  無藤隆 白梅学園大学大学院特任教授

幼児期の家庭教育についての国際調査が示すもの
  榊原洋一 お茶の水女子大学名誉教授・
       チャイルド・リサーチ・ネット所長

幼児期の「学びに向かう力」と親の養育態度における文化差
  荒牧美佐子 目白大学准教授

社会文化的環境を超えて共通する母親のかかわりと「学びに向かう力」
  持田聖子 ベネッセ教育総合研究所 主任研究員

PDFダウンロード

第4章 有職の母親の育児環境 2018年8月公開 new

PDFダウンロード

調査結果から見えてきたこと

チーム育児がワーク・ライフ・バランス満足度を高める
  秋田喜代美 東京大学大学院教授

中国の幼児の母親のワーク・ライフ・バランスを考える
  一見真理子 国立教育政策研究所 総括研究官

インドネシアにおけるワーク・ライフ・バランス
  Sofia Hartati  Dean, Faculty of Education, State University of Jakarta

フィンランドにおける未就学児を持つ家庭生活についての考察
  Risto Hotulainen,  Associate Professor 
      Sirkku Kupiainen,  Special Adviser,
      Centre for Educational Assessment, University of Helsinki

「働き方改革」で父母共に育児も担える環境を
  持田聖子 ベネッセ教育総合研究所 主任研究員

PDFダウンロード

関連情報

プレスリリースはこちらから

»第一弾(2018年3月)

»第二弾(2018年8月) new

 

質的調査の結果については

»CRN 世界の幼児教育レポート 園・家庭での「学びに向かう力」各国事情

関連調査ラインナップ

ページのTOPに戻る