同様に、図8は大学時代全体を通しての成長実感別に、「大学時代、進路(就職や進学など)を相談できる教員や職員が合計何人いたか」を尋ねた結果である。
ベネッセ教育総合研究所(2015)によれば、「進路を相談できる教員や職員の数」を尋ねた結果、「1人もいなかった」と回答したのは、若手層が39.4%であるのに対し、シニア層は48.6%であり、9.2ポイントもの差がみられる。
しかし図8からは、大学時代の成長実感が強い卒業生ほど「進路を相談できる教員や職員の数」が多いことが示されており、大学時代の成長を「とても実感した」卒業生では、「1人もいなかった」の回答は27.2%にとどまっている。その一方で「4人以上いた」との回答は10.2%に及んでおり、他に比べて明らかに高いことがわかる。
同様に、図9は大学時代全体を通しての成長実感別に、「大学内の就職サポートの利用状況」を尋ねた結果である。「そのような設備や制度はなかった」と回答した4.4%は分析対象外としている。
ベネッセ教育総合研究所(2015)によれば、「大学内の就職サポートの利用状況」を尋ねた結果、「よく利用した+ときどき利用した」と回答したのは、若手層が38.6%であるのに対し、シニア層では26.9%であり、11.7ポイントもの差がみられる。
しかし図9からは、大学時代の成長実感が強いほど「大学内の就職サポートの利用状況」が高い卒業生が多いことが大方示されており、大学時代の成長を「とても実感した」卒業生の10.1%が「よく利用した」と回答している。この回答率は、他に比べて明らかに高い。
教育に関する調査・研究データや教育情報誌、オピニオン、特集など、
サイトで公開している情報を検索することができます。
クリップボタンをクリックした記事を格納します。
※この機能をご利用する場合CookieをONにしてください。